【競艇グレードレース徹底解説】SG・G1・G2・G3の違いと特徴|賞金・出場資格・注目ポイントまとめ

グレードレース

競艇(ボートレース)には、一般戦からグレードの高い大会まで、いくつかのカテゴリーに分けられています。特に「グレードレース」と呼ばれる大会は、選手にとってもファンにとっても大きな注目を集める舞台です。グレードが上がるほど、出場資格が厳しく、賞金も高額になるため、まさにトップ選手同士がしのぎを削るハイレベルな戦いとなります。

グレードは大きく分けて以下の4種類です。

  • SG(スペシャルグレード)

  • G1

  • G2

  • G3

それぞれの特徴や大会の内容について、詳しく解説していきます。


SG(スペシャルグレード)

SGは競艇における最高峰のグレードです。年間で約8大会しか開催されず、出場できるのは実績・勝率ともに優れたトップ選手のみ。まさに“ボートレースの祭典”とも言える大会群です。

代表的なSGレースには以下があります。

  • ボートレースクラシック(3月)

  • ボートレースオールスター(5月)

  • グランドチャンピオン(6月)

  • オーシャンカップ(7月)

  • ボートレースメモリアル(8月)

  • ボートレースダービー(10月)

  • チャレンジカップ(11月)

  • グランプリ(12月)

出場資格

基本的には勝率上位の選手、ファン投票で選ばれた選手などが出場可能。特にグランプリは賞金ランキング上位18名だけが参戦できる“選ばれし者の戦い”です。

賞金

SGの優勝賞金は大会ごとに異なりますが、1000万円以上が基本。特に12月のグランプリでは 優勝賞金1億円 と、まさに夢の舞台となっています。


PG1(プレミアムグレードワン)

PG1は、ボートレースにおける「プレミアムグレードワン」の略称で位置づけとしては G1の上位・SGの下位 に位置する大会で、SGに準ずる格式を持ちます。

通常のG1に比べて出場資格が厳しく、賞金も高額。SGのように全国から注目を集めるビッグレースとして開催されます。

主なPG1レース一覧

現在、競艇で開催されるPG1は次の通りです。

  1. レディースチャンピオン(女子王座決定戦)
    → 女子選手の最高峰決戦。女子選手だけのSGに次ぐ位置づけ。

  2. ヤングダービー
    → 若手(30歳未満のA1/A2級選手)が集結する大会。新鋭リーグの頂点とも言える。

  3. マスターズチャンピオン(名人戦)
    → 45歳以上のベテラン選手が対象。経験と技術がぶつかり合う舞台。

クイーンズクライマックス(PG1 女子グランプリ)
→ 年末に開催される女子版グランプリ。賞金ランキング上位12名が出場。

出場資格

大会ごとに出場条件が定められています。

  • レディースチャンピオン → A1級の女子選手が中心

  • ヤングダービー → 出場時点で30歳未満のA1/A2級選手

  • マスターズチャンピオン → 出場時点で45歳以上のA1級選手

  • クイーンズクライマックス → 年間の女子賞金ランキング上位12名


賞金

  • 優勝賞金は おおよそ1000万円前後

  • 通常のG1より高額で、SGに近い水準

  • 特に「クイーンズクライマックス」は女子選手にとって最大の栄誉で、賞金も女子戦としては最高額


PG1の注目ポイント

未来のスター誕生 → ヤングダービーからSG常連に成長する選手も多い

女子戦の最高峰 → レディースチャンピオンやクイーンズクライマックスは女子ファンも熱狂

ベテランの技術戦 → マスターズはスタート力よりも旋回技術が光るレースが多い

SGへの登竜門 → PG1で結果を残すことでSG選出への足がかりになる


G1レース

G1はSGの次に位置するグレードで、トップレーサーだけでなく有力なA1級選手が多数出場します。

各競艇場の周年記念競走や地区選手権などが該当し、地域ごとのスター選手も多く登場するため、地元ファンにとって大きな盛り上がりを見せる大会です。

代表的なG1レースには以下があります。

  • 各ボートレース場の周年記念競走

  • 地区選手権(東海・近畿・九州など)

  • レディースチャンピオン(女子王座決定戦)

出場資格

原則としてA1級の選手が中心ですが、記念競走によっては地元枠や特別選出枠が設定されることもあります。

賞金

優勝賞金は おおよそ1000万円前後。SGに次ぐ高額賞金であり、選手にとってはSGへのステップアップの場とも言える重要な大会です。


G2レース

G2はSGやG1ほどの知名度はないものの、出場資格が比較的広がり、注目選手から中堅選手まで幅広いレーサーが参加する舞台です。

新人の台頭や地元選手の活躍が期待されることも多く、思わぬ波乱が起きることもあります。

代表的なG2レースには以下があります。

  • モーターボート大賞

  • 全国ボートレース甲子園

  • レディースオールスター

賞金

優勝賞金は 400万〜500万円程度。G1ほどではありませんが、一般戦に比べると格段に高く、選手のモチベーションも大きく上がります。


G3レース

G3はグレードレースの中でも最も出場しやすいカテゴリーで、若手選手や女子戦が中心となる大会も数多くあります。

将来のスター選手が頭角を現す場としても注目されており、ファンにとっては“次世代レーサーの発掘”を楽しめる舞台です。

代表的なG3レースには以下があります。

  • オール女子戦

  • マスターズリーグ

  • 新鋭リーグ

賞金

優勝賞金は 200万〜300万円前後。まだ経験の浅い選手にとっては貴重なタイトル獲得のチャンスとなります。


グレードレースと一般戦の違い

一般戦は主にB級や中堅選手を中心に行われる通常開催で、賞金も数十万円程度とグレード戦に比べて規模が小さいのが特徴です。

一方、グレードレースはトップ選手や注目選手が集まり、メディア露出も増えるため、選手のキャリアにおいて非常に重要な位置づけとなります。


過去データから見る傾向

過去のSGやG1では「インコースが強い」というセオリーがより顕著に現れる傾向があります。

特に大舞台ではスタート事故を避ける選手も多いため、堅実なイン逃げ決着が増えるのです。

ただし、G2やG3になると若手選手の思い切った攻めや、モーター差による波乱も多く見られます。


注目すべき有力選手

グレードレースで注目される選手は、やはりA1級のトップレーサーです。

特に近年のSG常連である峰竜太、白井英治、毒島誠、平本真之らは常に優勝候補に名を連ねます。

また女子戦では遠藤エミ、平高奈菜などが活躍しており、ファンの支持も厚いです。


まとめ:グレードレースを知れば競艇がもっと面白くなる

競艇におけるグレードレースは、ただの勝敗を競う場ではなく、選手の人生や夢がかかった舞台です。

SG・G1・G2・G3と、それぞれに特徴やドラマがあり、レースごとに違った楽しみ方ができます。

予想をする際も「グレードの重み」を意識することで、より奥深くレースを楽しむことができるでしょう。

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