徳山クラウン争奪戦2025予想|海水面を制する王者決定戦!大会概要・注目選手・予想のポイント

GⅠ開設72周年記念競走徳山クラウン争奪戦

徳山クラウン争奪戦は、
山口県周南市にあるボートレース徳山で行われる開設記念競走、いわゆるGⅠ周年記念の一つです。

徳山のファンからは「徳山の王者決定戦」として親しまれており、例年トップ級レーサーが集結します。

徳山は“インが強い水面”として知られており、精密なスタートとターン技術を持つ選手が好走。

風向きや潮の流れによって微妙に状況が変化するため、淡水場にはない“海水面特有の読み”が勝敗を分けるシリーズです。

GⅠ開設72周年記念競走徳山クラウン争奪戦
引用:ボートレース徳山公式より


徳山クラウン争奪戦は、全国のA1級レーサーを中心に招待されるGⅠ競走で、6日間シリーズで施行されます。

大会の基本構成は以下のとおりです。

  • 開催グレード:GⅠ(開設記念競走)

  • 出場資格:A1級レーサーおよび一部A2級の選出選手

  • 開催時期:毎年10月前後(季節によって潮流の影響が大きい)

  • 水質:海水(潮の干満あり)

  • 風の影響:追い風時はイン有利、向かい風時は差し優勢

徳山の1マークはスタンド側に近く、風の影響をダイレクトに受けやすい構造。

そのため、潮の干満・風向き・時間帯がレース結果を大きく左右します。


GⅠ徳山クラウン争奪戦の優勝賞金は約1000万円前後(副賞含まず)

開設記念ということでSGクラスの選手も多く出場し、記念戦線の行方を占う重要シリーズでもあります。

地元・中国地区のファンを中心に人気が高く、売上もGⅠの中で上位に入るほど。

特にナイターではなくデイレース開催のため、モーニングから昼にかけての勝負が主戦場になります。


徳山競艇場の水質は海水で、潮の干満差が大きいのが最大の特徴。

満潮・干潮のタイミングでターンの流れ方が変わるため、モーター調整や乗り方の工夫が重要です。

  • 干潮時(潮が引いている時間帯)
     → 水面が重く、出足型モーターが有利。差しや内寄り有利。

  • 満潮時(潮が上がっている時間帯)
     → 水面が軽くなり、スピード戦向き。まくりが決まりやすい。

また、徳山はインが強いことで知られており、全国平均の1コース勝率が約55%前後に対し、徳山では約65〜70%と高い水準です。

特に風が弱く潮が穏やかな日は、1コース信頼度が非常に高いです。

コース勝率(おおよそ)傾向
1コース約68%イン逃げ信頼の水面
2コース約14%差しが決まる展開
3コース約10%まくり差しでチャンスあり
4コース約6%カド攻めも決まる日あり
5・6コース約3%展開頼みの連対

つまり、「徳山=インから勝負」が基本。

ただし、風向きが変わると一気に展開が逆転する点が、予想の難しさでもあります。


過去5年の徳山クラウン争奪戦の優勝戦を振り返ると、「逃げ」が多いものの、「差し」「まくり差し」も一定数存在します。

優勝選手コース決まり手
2024丸野一樹1号艇逃げ
2023菊地孝平1号艇逃げ
2022白井英治6号艇差し
2021原田幸哉1号艇逃げ
2020茅原悠紀4号艇まくり

データからもわかる通り、逃げ7割・差し2割・まくり差し1割程度のバランス。

風が穏やかであればイン、強風時は差しやまくり差しが決まりやすく、“天候が最大の鍵”とも言えます。


徳山は西日本のトップレーサーが多く集まる大会としても有名です。

特に地元・山口支部を中心に、海水面巧者たちの戦いが見どころになります。

  • 白井英治(山口):地元の絶対王者。徳山での信頼度は全国トップ級。

  • 寺田祥(山口):差しの精度が高く、潮流に強い技術派。

  • 前本泰和(広島):スピードターンが武器。中堅機でも仕上げ上手。

  • 瓜生正義(福岡):自在戦でどんな展開にも対応。

  • 毒島誠(群馬):海水面でも安定感抜群。ピット離れ巧者。

特に白井・寺田の地元勢は毎年好走しており、徳山水面を熟知した戦いぶりは他地区の選手にとって脅威です。


2025年大会も、地元・山口勢がシリーズを引っ張る展開になりそうです。

白井英治を中心に、寺田祥・馬場貴也・毒島誠といった強豪が激突。

予想のカギは次の3点です。

  1. 天候(風向き)と潮汐
     → 向かい風&満潮時はイン有利、追い風や干潮時は差しが届く。

  2. モーターの出足・伸び型のバランス
     → 出足重視の調整ができている選手は安定感あり。

  3. 地元選手の機力と気配
     → 特に白井・寺田の動向は舟券の軸。

また、徳山はピット離れの優劣が明確に出るコースでもあります。

進入が変われば一気に展開が変化するため、展示航走の並びチェックは必須です。


GⅠ徳山クラウン争奪戦は、潮流と風が交錯する海水面で行われる、まさに“技術の頂上決戦”。

イン有利の水面ながら、環境次第では波乱もあり、予想の妙味が詰まっています。

地元の英雄・白井英治を中心に、全国のトップレーサーが王冠を賭けて激突する6日間。

スタートの緊張感、潮に乗せるターン、勝負の一瞬を制する判断力。

すべてを兼ね備えた者だけが、“徳山クラウン”の称号を手にすることができるのです。


当日朝に更新予定です。


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