
競艇(ボートレース)は、日本で唯一「公営水上競技」として行われるスポーツです。
スピード感あるレース展開と、舟券を通じて楽しめる予想の面白さが魅力ですが、初めて観戦する人にとっては 「ルールが難しそう」 と感じることも多いでしょう。
そこで本記事では、初心者でも分かりやすいように 競艇のルール を基礎から徹底解説します。
これを読めば、レース観戦や舟券購入がぐっと楽しみやすくなります。
目次
1. 競艇の基本ルールとは
競艇は、6艇のボートが水面を3周回して着順を競うレースです。
出走数:基本的に1レース6艇(1号艇〜6号艇)
距離:1周600m×3周=合計1800m
勝敗:最終的にゴールした順番で決まる
着順:1着〜6着がつく(時には転覆・失格も)
レースは単純に見えますが、スタート方法やコース取りなど独自のルールがあります。
2. レースの流れ
① ピットアウト
レースに出場する6艇は、待機ピットから一斉に出走しスタート地点へ向かいます。
② コース取り(進入)
出走番号によって「1号艇は1コース、2号艇は2コース…」が基本ですが、実際には選手同士の駆け引きで進入コースが変わることもあります。
特にイン(1コース)を取れると有利なため、前づけ合戦が見られることもあります。
③ スタート
競艇のスタートは「フライングスタート方式」と呼ばれ、スタートラインを通過する瞬間のタイミングが重要です。
スタート展示:本番前に行うスタート練習。
本番スタート:決められた「スタート時間」にラインを通過する必要がある。
フライング(F):早すぎた場合。失格・返還対象。
出遅れ(L):遅すぎた場合。こちらも失格。
④ 周回
競艇は3周(1800m)が基本ルール。
1マーク(第1ターンマーク)での攻防が勝敗を大きく左右する。
「まくり」「差し」「まくり差し」など、さまざまな技が展開される。
⑤ ゴール
3周を走り終えてゴールラインを通過した順番で着順が決定。
3. 勝敗を分ける要素
競艇のルールではシンプルに「先にゴールした人が勝ち」ですが、実際には以下の要素が重要です。
スタートの速さ:スタート遅れは致命的。
コース取り:インコース(1コース)は有利。
旋回技術:ターンマークでのハンドル操作が勝負を決める。
モーター性能:抽選で割り当てられるモーターの良し悪しで成績が変わる。
4. 反則・失格のルール
主な反則
フライング(F):スタートを早く切ってしまう失格。
出遅れ(L):規定時間にスタートできなかった場合。
転覆・沈没:ボートが転んだり沈んだ場合。
妨害失格:他艇の走行を妨害した場合。
これらの失格が発生すると、その艇に関する舟券は「返還」となり購入者に払い戻されます。
5. 舟券とルールの関係
競艇のルールを理解することは舟券購入にも直結します。
例えば:
インが強い競艇場では「1コース中心」の舟券が有利。
まくりが決まりやすい競艇場では「アウトコース」からの穴狙いも可能。
フライング持ち選手はスタートを慎重に行うため、過信は禁物。
つまり「ルール × 場の特徴 × 選手の状況」を把握することで、予想の精度が高まります。
6. 初心者が知っておくべきポイント
まずはインコース有利を覚える
スタート展示を必ずチェックする
モーター成績を確認する
返還(F・L)の可能性も考慮する
これらを踏まえるだけでも、競艇観戦や予想がぐっと面白くなります。
まとめ
競艇(ボートレース)のルールは一見複雑そうですが、基本はシンプルで「6艇が3周して順位を競う」というものです。
ただし、スタートの駆け引きやコース取り、旋回技術など独自の要素が絡み合い、競技としての奥深さと舟券予想の面白さを生み出しています。
初心者の方はまず レースの流れと基本ルール を押さえつつ、徐々に選手の技術や競艇場ごとの特徴を学んでいくと良いでしょう。