
徳山クラウン争奪戦は、
山口県周南市にあるボートレース徳山で行われる開設記念競走、いわゆるGⅠ周年記念の一つです。
徳山のファンからは「徳山の王者決定戦」として親しまれており、例年トップ級レーサーが集結します。
徳山は“インが強い水面”として知られており、精密なスタートとターン技術を持つ選手が好走。
風向きや潮の流れによって微妙に状況が変化するため、淡水場にはない“海水面特有の読み”が勝敗を分けるシリーズです。

目次
【徳山クラウン争奪戦】出場資格と構成
徳山クラウン争奪戦は、全国のA1級レーサーを中心に招待されるGⅠ競走で、6日間シリーズで施行されます。
大会の基本構成は以下のとおりです。
開催グレード:GⅠ(開設記念競走)
出場資格:A1級レーサーおよび一部A2級の選出選手
開催時期:毎年10月前後(季節によって潮流の影響が大きい)
水質:海水(潮の干満あり)
風の影響:追い風時はイン有利、向かい風時は差し優勢
徳山の1マークはスタンド側に近く、風の影響をダイレクトに受けやすい構造。
そのため、潮の干満・風向き・時間帯がレース結果を大きく左右します。
【徳山クラウン争奪戦】賞金と注目度
GⅠ徳山クラウン争奪戦の優勝賞金は約1000万円前後(副賞含まず)。
開設記念ということでSGクラスの選手も多く出場し、記念戦線の行方を占う重要シリーズでもあります。
地元・中国地区のファンを中心に人気が高く、売上もGⅠの中で上位に入るほど。
特にナイターではなくデイレース開催のため、モーニングから昼にかけての勝負が主戦場になります。
【徳山クラウン争奪戦】徳山水面の特徴とレース傾向
徳山競艇場の水質は海水で、潮の干満差が大きいのが最大の特徴。
満潮・干潮のタイミングでターンの流れ方が変わるため、モーター調整や乗り方の工夫が重要です。
干潮時(潮が引いている時間帯)
→ 水面が重く、出足型モーターが有利。差しや内寄り有利。満潮時(潮が上がっている時間帯)
→ 水面が軽くなり、スピード戦向き。まくりが決まりやすい。
また、徳山はインが強いことで知られており、全国平均の1コース勝率が約55%前後に対し、徳山では約65〜70%と高い水準です。
特に風が弱く潮が穏やかな日は、1コース信頼度が非常に高いです。
| コース | 勝率(おおよそ) | 傾向 |
|---|---|---|
| 1コース | 約68% | イン逃げ信頼の水面 |
| 2コース | 約14% | 差しが決まる展開 |
| 3コース | 約10% | まくり差しでチャンスあり |
| 4コース | 約6% | カド攻めも決まる日あり |
| 5・6コース | 約3% | 展開頼みの連対 |
つまり、「徳山=インから勝負」が基本。
ただし、風向きが変わると一気に展開が逆転する点が、予想の難しさでもあります。
【徳山クラウン争奪戦】過去の優勝者と決まり手分析
過去5年の徳山クラウン争奪戦の優勝戦を振り返ると、「逃げ」が多いものの、「差し」「まくり差し」も一定数存在します。
| 年 | 優勝選手 | コース | 決まり手 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 丸野一樹 | 1号艇 | 逃げ |
| 2023 | 菊地孝平 | 1号艇 | 逃げ |
| 2022 | 白井英治 | 6号艇 | 差し |
| 2021 | 原田幸哉 | 1号艇 | 逃げ |
| 2020 | 茅原悠紀 | 4号艇 | まくり |
データからもわかる通り、逃げ7割・差し2割・まくり差し1割程度のバランス。
風が穏やかであればイン、強風時は差しやまくり差しが決まりやすく、“天候が最大の鍵”とも言えます。
【徳山クラウン争奪戦】有力選手
徳山は西日本のトップレーサーが多く集まる大会としても有名です。
特に地元・山口支部を中心に、海水面巧者たちの戦いが見どころになります。
白井英治(山口):地元の絶対王者。徳山での信頼度は全国トップ級。
寺田祥(山口):差しの精度が高く、潮流に強い技術派。
前本泰和(広島):スピードターンが武器。中堅機でも仕上げ上手。
瓜生正義(福岡):自在戦でどんな展開にも対応。
毒島誠(群馬):海水面でも安定感抜群。ピット離れ巧者。
特に白井・寺田の地元勢は毎年好走しており、徳山水面を熟知した戦いぶりは他地区の選手にとって脅威です。
【徳山クラウン争奪戦】展望と注目ポイント
2025年大会も、地元・山口勢がシリーズを引っ張る展開になりそうです。
白井英治を中心に、寺田祥・馬場貴也・毒島誠といった強豪が激突。
予想のカギは次の3点です。
天候(風向き)と潮汐
→ 向かい風&満潮時はイン有利、追い風や干潮時は差しが届く。モーターの出足・伸び型のバランス
→ 出足重視の調整ができている選手は安定感あり。地元選手の機力と気配
→ 特に白井・寺田の動向は舟券の軸。
また、徳山はピット離れの優劣が明確に出るコースでもあります。
進入が変われば一気に展開が変化するため、展示航走の並びチェックは必須です。
【徳山クラウン争奪戦】まとめ
GⅠ徳山クラウン争奪戦は、潮流と風が交錯する海水面で行われる、まさに“技術の頂上決戦”。
イン有利の水面ながら、環境次第では波乱もあり、予想の妙味が詰まっています。
地元の英雄・白井英治を中心に、全国のトップレーサーが王冠を賭けて激突する6日間。
スタートの緊張感、潮に乗せるターン、勝負の一瞬を制する判断力。
すべてを兼ね備えた者だけが、“徳山クラウン”の称号を手にすることができるのです。
【徳山クラウン争奪戦】優勝戦予想と見解
当日朝に更新予定です。
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